夏の天文ショー

国立天文台の記事より
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満月が通常より大きく見える「スーパームーン」と、3大流星群の一つの「ペルセウス座流星群」が、11日未明から13日早朝にかけて見頃を迎える。

今年最大の満月
8月11日の月は、今年最も大きく見える満月です。
月は地球の周りを回る天体ですが、その軌道が楕円形をしているため、地球と月の距離は一定ではありません。
また、月の軌道は太陽や地球などの影響を受けて変化するため、月が地球に最も近づくとき(近地点)、最も遠ざかるとき(遠地点)の距離が毎回異なります。
8月11日2時43分、月が地球に今年最も近づきます(約35万7000キロメートル)。
そして、その直後の3時09分に満月の瞬間を迎えます。満月の瞬間の月の視直径は約33分角です。
なお、今年最も小さく見えた満月は1月16日で、月の視直径は約29分角でした。
上の図のように並べて大きさを比較すると、ずいぶん大きさが違うことがわかります。

ペルセウス座流星群
8月12日深夜から13日明け方にかけて、ペルセウス座流星群の活動が活発になると予想されています。
ペルセウス座流星群は毎年8月12日、13日頃を中心に活動する流星群で、夜空の暗い場所では1時間あたり数十個ほどの流星を見ることができます。
しかし今年は、満月過ぎの明るい月が一晩中夜空に見えているため、肉眼で観察できる流星の数は、かなり少なくなるでしょう。